保育士として働いていて、限界を感じた時、最初に考えるのが転職です。
保育士の転職と聞くと、新しい保育施設に転職というイメージが強いですが、実は転職の道はそれだけではありません。
保育施設以外にも、保育士プラスアルファの資格を持っていれば失敗も少なく転職することができるんです。
そこで、新しい保育士さんのキャリアパスとしてこんな道もあるんですよ、というのを今回はご紹介します。
資格を活用するキャリアパスや、給料アップのためのキャリアパスなどありますので、参考にしてみてください。
Contents
保育士からの転職には厳しい現実も
「保育士」という仕事は、一般企業とは全く違う職種です。
そのため、保育業界以外の世界に転職するには覚悟と努力が必要になります。
採用担当者も、あなたの履歴書を見て「保育園で働いていたのに、どうしてその資格を活かした職場で働かないのですか?」と訪ねてくることもあるでしょう。
更に、保育園勤務というのはまだまだイメージに誤解が多く、パソコン作業などのデスクワークが苦手なんだろうなと受け取られてしまいがちです。
なので、一般企業へ転職するには本当に厳しいのです。
ですが、もちろん例外もあります。
体験談「保育園から一般企業に転職」
10年前保育士を5年したのち、何か違う仕事も経験してみたいと思い、転職活動を始めました。
保育となると専門分野なので、一般企業に行くには別の資格があるほうが有利かと思います。あと英語ができるのはかなり有利です!
正直、漠然とした気持ちだけでは他職種への就職は難しいし、それなりの努力が必要だと思います。
30歳をこえる転職はハードルが上がります。
就業地域に若い未婚の女性が多ければ、狭き門。
学歴で言えば、専門・短大卒以上なので問題ないでしょうが、職業訓練を受けても有益な資格を取ってなかったり、
実際実務経験を積んでない有資格者は意味がないかなと。
やはり一般企業に転職をしよう!と考えるのなら、新たに資格が必要になるんですね。
これはデメリットではありますが、一般企業に転職するというのはメリットももちろんあります。
保育士から別職種に転職するメリットは?
あなたがもし、保育士を辞めたい原因が「お給料」のことであるのなら別の職種に転職するのはメリットが大きいと言えるでしょう。
それは他の業種、特に一般企業で働くとなると、年収がグンと上がるからです。
平均的な年収を見てみても、事務職は年収300万円以上は確実にあるところがほとんどです。
保育士として働いていると、年収200万円台も珍しいことではありませんよね。
なので、あなたに覚悟と転職をするという目標があれば、一般企業への転職もできないことはありません。
狭き門かもしれませんが、開かない門ではないからです。
保育士からの転職で検討したい就職先はどこ?
では、もっと具体的にどんな職種に転職すれば今よりもっともっと働くことが「苦痛」ではなくなるのかご紹介します。
しかし、この転職、先ほどから言っているように、
- 保育士の経験や資格を最大限に活かせる転職先
- 保育業界ではない新しい分野の転職先
の2パターンに分かれます。
そこでそれぞれにおすすめの転職先のポイントを踏まえてお伝えします。
保育業界ではない新しい分野の転職先
まずは、保育業界ではない転職先です。
この分野になると求人情報にも「保育士資格を有する」なんていう条件がついていない職種になります。
加えて、別の資格が必要な場合もあれば何も必要ない、ということもあるんです。
①一般事務
転職、と考えてまず思い浮かべるのは一般事務ではないでしょうか?
部署は様々ですが、保育士からの転職となると未経験者なので、そこは選べないでしょう。
一般事務に転職するメリットは多く
- 給料が高くなる
- 有給休暇などがしっかりしている
- 人間関係がややこしくない
と言ったところです。
保育業界と違い、男性が多い職場になるので人間関係はさっぱりとしている印象です。
ですが、これは社員数100人以上の企業に限ります。
規模は大きければ大きいほど良いのです。
社員数の少ない企業になると、1人1人の結びつきが深く人間関係も濃密なものになります。
人間関係に悩んで転職するのなら大企業がいいですね。
転職する際に持っておくと良い資格
- 簿記
- パソコン関係の資格(MOSなど)
②医療事務
女性の転職先として人気の高いのが「医療事務」です。
医療行為を行うことはありませんが、病院などで働くので比較的お給料が良いのが魅力です。
医療事務なので、フレキシブルな出勤にもならず時間通りに出勤して退社することができます。
ですが、デメリットもあり女性が多い部署なので人間関係に不安を感じることもあります。
また医療事務というと新たな資格が必要になるのでは?と思うかもしれません。
確かに医療事務をするには資格が必要になります。
しかし医療事務の資格は民間資格で一年に4~6回受験のチャンスがあります。
合格率も70%と低くなく、医療事務の資格がなくても働ける求人もあります。
資格を持っていたり、経験者が優遇される求人ですが、アピールの仕方によっては有利に転職することも可能です。
転職する際に持っておくと良い資格
- 医療事務
- パソコン関係の資格(MOSなど)
③ショップ店員
意外かもしれませんが、アパレル関係のショップ店員というのも狙い目です。
特に子供服ブランドのショップになると、保育士の経験を活かせることもあります。
それは子供服を選ぶ時に、動きやすい服かどうかのアドバイスをすることができるからです。
園庭で遊んでいる子どもたちを見て、「あの子、動きにくそうな服」とか
トイレトレーニングをしている時に「あの服じゃあ自分で着脱しにくいな」というのを知っているからです。
保育園の先生に指摘されると少し恥ずかしいポイントでも、ショップの店員さんから教えてもらうと「良いこと聞いた~」となります。
子供を持つ親に的確なアドバイスを与えることができますよ。
持っておくと良い資格
- カラーコーディネートの資格
④エステティシャン
特別な資格や経験はほとんど必要ありません。
体や健康についての知識を深め、お客さんのために技術を磨いていける人なら適任です。
誰かのために・・・という気持ちが「苦」にならず、興味があるのならエスティシャンにも転職可能です。
もっておくと良い資格
- 認定トータルエステティックアドバイザー
- 認定衛生管理者資格
保育士の資格を活かせる転職先
やはり、すぐにでも転職したい!というのであれば保育士の資格やスキル、経験を活かせる転職先がおすすめです。
最近では保育業界も多様なニーズに対応するため様々な保育施設があります。
そういったところに転職すると子供と関わる仕事を続けることができます。
また少しの資格で自分で起業することも可能なんです。
①保育園以外の勤務先
保育士の資格があれば、保育園や幼稚園以外でも実は結構転職先があります。
ですが、内容はその就職先によって違ってきます。
なので、あなたが少しでも興味がある施設があればそっちへ転職すると失敗も少ないでしょう。
転職先の一覧はこちらの記事でご紹介しております。
併せてご覧ください。
②保育ママ
保育ママというのは待機児童を解消するための方法の1つとして注目されている職種です。
何をするのかというと
自宅で3歳未満までの子供を預かり保育する
ということです。
とても責任の重い仕事ではありますが、自分の自宅で仕事ができるため出勤などの時間がかかりません。
また受け持てる人数も決まっているのでゆったりと仕事を続けることができます。
お給料も自治体から様々な補助金が支払われます。
賞与などはありませんが、一定以上のお給料は保障されている職種です。
ですが、自宅で行うので、仕事とプライベートの境界線が引きにくいというデメリットもあります。
また、小さな命を預かるという重い責任があり安全面には十分注意しなくてはいけません。
保育ママをするには自治体によっても違いますが、資格も必要なく、保育士としての実務経験が3年以上ならなることができます。
持っていると良い資格
- チャイルドマインダー
- 社会福祉士
- 簿記
③リトミック指導者
幼児教育の中で人気の高いリトミックにも転職のチャンスがあります。
しかし、リトミック指導は人に何かを教える仕事なので、正しい知識が必要になります。
なので資格が必要になります。
何の資格が必要かと言うと「リトミック研究センター」などが認定している資格です。
2~4年の通学が必要になりますがリトミックの基礎と実技を学びます。
資格の種類は
- 初級指導資格
- 中級指導資格
- 上級指導資格
- ディプロマB資格
- ディプロマA資格
の5種類があります。
もちろん他の施設が認定しているリトミックの資格もたくさんあります。
短期で取得できるものもあります。
詳しい資格に関してはこちらの「WOMORE」で詳しく教えてくれていますよ。
④図書館の司書
図書館は子どもがたくさん利用する場所です。
月に2~3回は読み聞かせのイベントを開催している所も多いですよね。
更に図書館は閉館時間などが決まっていますので、よっぽどのことがない限り残業などはありません。
図書館の蔵書の整理や本への愛情があればできる仕事です。
そこで、今までたくさんの絵本を読んできた保育士ならそれだけで絵本への知識が深いですよね。
子どもと関わりながら、しっとりと働くことができます。
持っていると良い資格
- 絵本専門士
⑤学童保育・児童館
小学校でも働くお父さんやお母さんを支援するための福祉があります。
学童保育は無資格でも働くことができていました。
ですが、2015年から放課後児童支援員という資格が必要になりました。
この資格を新しく取得することもできますが、ある一定の条件を満たした人が研修を受けると簡単に取得できる場合もあります。
その一定の条件の中に「保育士資格をもっている人」というのがあります。
なので、保育士から学童保育に転職するのは難しいものではないんです。
持っていると良い資格
- 放課後児童支援員
⑥幼児教室の先生
幼児教室は文字通り、幼児がやってきて学ぶ場所です。
ここで働くには資格は一切必要ありません。
ですが、保育士資格を持っていると利用者は安心します。
なので、採用試験でも十分なアピールポイントになります。
その幼児教室の特徴にもよって持っていると有利な資格もあればそうでない資格もあります。
あなたが転職したいのはどんな幼児教室なのか考えておきましょう。
持っていると良い資格(施設によって異なる)
- レクリエーション・インストラクター
- 運動支援員
- TOEIC
⑦ベビーシッター
こちらも待機児童解消のための方法の1つです。
勤務先も様々で、自分で起業することもできれば、ベビーシッターの企業に所属することもできます。
どちらが良いのかというと、企業に所属しておく方が、安心です。
なぜなら子供を預かるので、何か事故があった時など責任が大きくトラブルの対処などに困ることがありません。
持っていると良い資格
- 認定ベビーシッター
- チャイルドマインダー
⑧看護・介護職
保育士資格はほとんど関係ありませんが、看護も介護も言葉かけや援助の仕方が似ています。
またどちらの職種も慢性的な人手不足にありますので、転職活動もすんなり行く場合が多いのです。
ですが、保育業界と同じく介護職は低賃金です。
看護も、保育士と同じように重労働です。
それでも興味があるのなら、資格を取得してから転職するとやりがいの大きな仕事です。
持っていると良い資格
- 介護士
- 看護師
保育士を一回リセットしてもいいかもしれない
保育士を辞めたい!と思うのは仕方のないことです。
低賃金で重労働、なんで私だけがこんなに!という気持ちはよくわかります。
なので、一度保育士という仕事をリセットしてみるといいかもしれません。
保育士は本当に大変な仕事ですが、やりがいも大きく魅力的な仕事です。
一度、全く違う転職をしてみると、客観的に保育士という仕事を見つめ直すチャンスに繋がるかもしれません。
転職を経験した人の中には「やっぱり保育士と言う仕事に戻りたい」と感じている人もいます。
保育士が嫌なのか、それとも今働いている職場が嫌なのか。
じっくり考えてみて転職するというのも必要になってきますね。
転職に際してもっと資格を取りたい!というのであればこちらのサイトで資格について詳しく教えてくれます。
是非、活用してみて下さい。
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