皆さんご存知の通り、就職する時に「男性だから」「女性だから」という理由で雇用を断られるということはありません。
ですが、保育士という職業はもともと女性が多い職場であったということもあり男性保育士の数は少ないという現状があります。
では、実際のところ、男性保育士の現状はどうなっているのでしょうか?
また新しいキャリアアップ制度が制定されたことに伴い、年収・給料やキャリアアップに変化はあるのでしょうか?
今回は男性保育士の現状とキャリアアップについてお伝えしていきます。
Contents
男性保育士の年収・給料はどうなってるの?2018!
国税庁のデータによりますと、30代男性の場合ですと平均年収は350万円となっています。
男性保育士の平均年齢が30歳なので、大体このくらいの年収という人が多いんですね。
ですが、同年代の男性の平均年収を見てみると約500万円となっています。
全体の平均から見ても150万円の開きがあり、やはり保育士の年収はとても低くなっています。
併せて、この平均年収はあくまでも平均なので、必ず年収350万円とは限らないのです。
しかも、これは税金などを引かれる前の金額なので、手取りになるともっと少なくなります。
そしてこのデータには公立も私立の男性保育士さんも入っているので、一概に平均とは言えません。
女性保育士に比べて年収やお給料が高いということはほとんどありません。
昇給なども公立保育園に勤務していればキャリアアップもありますが、そうでない場合はほとんどありません。
この事から、男性保育士の平均年齢は30歳となっていて、離職率が高くなっているのです。
男性保育士は他にも資格を取得するのがマスト?
雇用主側からしても、「男性だから」という理由でお給料を勝手にあげることはできません。
これこそ、差別になります。
ですが、男性保育士が貰っているお給料では将来が見えないだろうな…というのは雇用主も十分分かっているのです。
そこでこんな風に言ってくれる園長先生もいます。
男性だからと特別に給料を多めにすることはできない、だから男性では心細い給料となる。でも雇うならそれなりに増やしてあげたい気持ちはある。例えばバスの運転手もやってもらって、その手当をつけたり、サッカー教室を外部委託するのであれば、その分手当で給料を上げることだって考えてあげたい。
30代の男性となると結婚など将来を考える年齢にもなります。
その気持ちは誰にでも分かります。
そこで、そんな気持ちに応えるために特別な手当てをつけることで少しでもお給料を上乗せしようという素晴らしい施設長です。
もし、男性保育士として長く続けていきたいと思うのであれば少しでも何か新しいスキルを身につけ、ベースアップしてくれるような保育園に就職しなくてはいけないのです。
そこで、男性保育士としてどんなスキルを身につけ、キャリアアップや昇給をしていけばお給料が増えるのでしょうか?
男性保育士がキャリアアップのためにとっておきたい資格!
資格をとると言っても、闇雲に取っては意味がありません。
あなたがどんな保育をしたいのか・・・というのを一番に考える必要があります。
併せて、あなたの得意分野もじっくり観察しましょう。
例えば
- 運動や体力に自信がある
- 図画工作が得意
- 音楽に深い興味がある
などです。
この中であなたが一番自分に合っているタイプのものを選びそれが発展していけるような資格をとっておきましょう。
「得意です!」とアピールするよりも「〇〇という資格を持っています!」とアピールした方が説得力がありますよね。
運動や体力に自信がある男性保育士におすすめの資格
運動や体を動かすことに力を入れている保育園もたくさんあります。
また保護者の間でも、普段公園などで遊ぶ回数が減っている分、こういったところで体を動かして欲しいと思う人は増えてきています。
そこで、そんな得意分野を高めるには
- 運動保育士
- 幼児体育指導者
- ジュニアスポーツ指導員
などの資格があります。
ほとんどの資格が民間の資格ですが、持っている方が将来役に立つ時が来るかもしれません。
また、保育園以外にも講習に来てほしいなどと呼ばれることもあるかもしれません。
こうなるとお給料とは別の収入になります。
なかなか嬉しい収入ですね。
図画工作が得意な男性保育士におすすめの資格
図画工作も子どもの気持ちを表現する大切な手法です。
そこで
- 絵画インストラクター
- DIY工作アドバイザー
などはどうでしょうか?
図画工作の指導はもちろん、保育園の修復などに力を貸してほしいと頼まれることもあるかもしれません。
また発表会などでは、大道具を作るのに頼りにされますね。
音楽に深い興味がある男性保育士におすすめの資格
音楽も「リトミック指導」など多岐に渡って幼児教育に関わってきます。
毎日の保育ではエレクトーンやピアノを弾くことも多いでしょう。
そこで
- リトミック指導員
- ピアノ技能資格
- 音楽療法士
などがおすすめです。
ピアノに関する資格はほとんどが民間資格で、ピアノ教室独自で設定されているものが多いでしょう。
得意なものが見つからなくても大丈夫!
今回紹介した分野のどれも得意じゃない!そんな人もいると思います。
それでも大丈夫です。
まだまだ他にも資格をとっておけばキャリアアップに繋がるものがあります。
それは
- 大型免許
- レクリエーションインストラクター
- アウトドアインストラクター
などがあります。
「大型免許」を持っていれば何人乗りの園バスでも運転できます。
「中型免許」でも限定解除をしていれば29人までの一般的なマイクロバスは運転できます。
女性が多い職場だからこそ、園の送迎バスの運転手もすることができますね。
園としては新しい人材を雇用する必要がなくなるので、助かるということです。
「レクリエーションインストラクター」や「アウトドアインストラクター」は園での野外活動などを開催する時に役立ちます。
資格としてだけではなく、知識も正しいものを学べますので、とても実践的ですね。
男性保育士の現状はとても厳しい・・・?
保育施設の求人情報を見てみると、「男性はお断り!」と書いている所はありません。
ですが、「男性はお断り!」を隠している求人情報はたくさんあります。
そういった保育施設に採用試験を受けに行っても100%落ちます。
万が一受かったとしても厳しい現実が待っていることでしょう。
男性保育士の採用試験(体験談)
実際に採用試験に臨んだ男性保育士の体験談をご紹介します。
短大を卒業して夢だった保育士になりました。
採用試験も受け、面接にもしっかりと準備をして臨みました。
ですが、面接官からは
「君は男性だから、女性ばかりの職場で辛いかもしれませんね。」
というようなことを言われたんです。
どんなことがあるのか?と尋ねてみると
「トイレは男性用がない、ロッカーも完備していないからエプロンを家から着てくるか、どこか教室の隅で着替えて貰うようになる。」
とのことでした。
後日「不採用」の通知がやってきましたが、やっぱりか・・・という感じでした。
この保育園に限ったことではなく、いくつか採用試験を受けましたが、なかなかいい返事をして貰えませんでした。
この体験は男性保育士の中では「あるある」です。
男性保育士が直面する厳しい現実
男性保育士の数が増えてきているとはいってもやはり絶対数は女性が多いんです。
昔は、女性だけの職場だったので、男性が働くように施設を整備してくれている所はほとんどありません。
体験談でもあったように
- トイレの整備
- ロッカーの整備
はされていないところがほとんどです。
また最近では、世間が敏感になっている
- 大人の男性が小さな子どもに性的興味を持つ
- 男性からの子どもへの虐待
といった問題もあります。
男性保育士がそんなことをするわけではないのですが、小さな子どもを持つ保護者からしてみると、「大丈夫かな?」と心配になる人もいます。
こういった問題をひきよせないためにも、男性保育士の採用には消極的な保育施設があるのは確かです。
まだまだある男性保育士の不憫な日常
男女は平等!と言いながらも、実際はなかなか平等にはなれません。
男性保育士がいるとなると、女性保育士は力仕事は「男性に」となります。
どれだけ個々の仕事が忙しかったとしても大きな遊具の片付けや倉庫の片付けは頼りにされることでしょう。
「男なんだから!」という言葉を平気で投げかけてくる保育士さんもたくさんいます。
これこそ、性差別なんですね。
そして、男性保育士が複数いるという保育施設は珍しいのです。
なので、勤務していても1人になってしまいがちです。
それどころか誰か特定の保育士と仲良くしているとあらぬ誤解を受けることもあります。
男性保育士の将来はズバリどうなる?
随分と肩身の狭い男性保育士ではありますが、その需要は確実に増えてきています。
なぜなら、子どもには必ずお父さんがいてお母さんがいるからです。
家庭の代わりをする保育園でも「お母さん」ばかりではバランスがとれませんよね。
父性の象徴となる男性保育士がいることで、保育施設の環境が整っていくのではないでしょうか?
ですが、実際、男性保育士が働きにくい環境と言うのはたくさんあり厳しい現実があります。
その現実を打ち破るためにもあなた自身、たくさんのスキルを身につけておきましょう。
今の保育園がもし我慢できないほど不満があるというのなら、早い段階で転職してはいかがですか?
- 女性優位が目立ちすぎる
- キャリアアップの制度がない(家族経営)
こういった保育園なら男性保育士としての将来は相当厳しいでしょう。
男性ももちろん受け入れるし、条件次第ではキャリアアップできますよ!という保育園もあります。
今からでも遅くありません。
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