2019年10月から幼児教育にかかる費用が無償化されることが決定しました。
これってなんだか、どうなの?と思っている保育士さんも多いはずです。
だって保育料が無料になるってことはその分、保育施設にあるお金が減るってことですよね。
保育士の処遇改善をしているはずなのに、無償化にして本当に大丈夫なのでしょうか?
そこで今回は保育園や幼稚園の利用料が無償化されると保育士の給料がどうなってしまうのか、徹底的にご紹介します。
Contents
そもそも幼児教育・保育施設の無償化はどこから?
なぜ、この法案が出てきたのか、というとそれは「少子化対策」のためだということです。
確かに子どもを産み育てるのにはお金がかかります。
共働き世帯になるといくら収入を増やしても保育料が高額になることもあり『一体何のために働いてるんだろう。』なんて不満を持つ人もいることでしょう。
この事態を打開するために、保育施設等の利用料を無償化しますよ、というのがこの法案の意味です。
しかしこれには保護者側からも疑問を投げかける人が少なくありません。
少子化対策なのに待機児童問題は大丈夫?
ツイッタ―でもこんな風に意見がたくさんあります。
近所に新しく保育園が開設されるからって園児募集のチラシが入ってたけど…保育料無償化推進に伴い保育料0円…?調べたら3歳児未満も無料みたい。すごいありがたい話だけど、逆に怖い気もする。園の雰囲気もわからないし、様子見かな?
— ぽちすけ (@rokorokoooo) January 7, 2019
https://twitter.com/okstoer_love/status/1060657886555062272
公立保育園などではこういった給食費問題も勃発しているようですね。
確かに、これだけ無理して無料にしなくても良い気がします。
この無償化に伴いこんな心配ごともあります。
保育料無償化になったらどうなるんだろうね。今以上に荒れそうで私は怖いなぁって思う。
次々と職員が一斉に辞表突き付けて、園が運営出来ない……なんて未来が訪れないと良いですね— 望月 栞莉▽しおちは疲れた (@shio_lia) January 4, 2019
保育料の無償化、親にとって聞こえはいいし嬉しい事のように感じるが本当にそうなのだろうか?
保育園と幼稚園の違いを言葉だけでなくちゃんとわかっているのか?
現役で働く職員を考えると無償化がどんな影響を与えるのか不安。
保育士や幼稚園教諭が永年勤続が少ない理由を知ってほしい。
— まり (@hahamaripokke) January 7, 2019
保育料無償化と、再来年までに待機児童解消へ設備増設のニュース…
まず順番逆…
それに保育士サンの待遇問題解消しないと、保育園だけ増やしても解決しない…
今まで多くの人達が声をあげてるのに国には届かないのか…
— ヒロポウ (@noobouse) January 2, 2019
この一言に尽きますね。
では、もっと具体的に保育施設の無償化の仕組みと、保育士の給料にどう影響してくるのかご紹介します。
幼児教育・保育施設の無償化の仕組み
2019年10月と言えば、何が始まるか御存知ですか?
そうです、消費税が10%に増税されます。
そんな消費税の引き上げに伴いできた財源を使って幼児教育・保育施設の無償化に充てるというものです。
しかしそもそも、この増収分は借金返済のためのものとされていました。
それをやめて、幼児教育・保育施設の無償化を進める理由が本当にあるのでしょうか?
政府は
無償化を通して少子化対策に歯止めを期待し、少子高齢化の打開策となるように期待する
と説明しています。
これも少し不安を感じる内容ですよね。
確かに、子育て世帯には保育料がかからないというのは嬉しい話です。
でもだからと言って子どもを産むことに繋がるのでしょうか?
幼児教育・保育施設の無償化の対象は?
今回の無償化では全年齢、全世帯が対象ということではありません。
- 0~2歳児・・・自治体が保育が必要と認めた世帯で所得制限あり(無償化は住民税非課税世帯のみ)
- 3~5歳児・・・全世帯が対象
となっています。
この3~5歳の所の全世帯が対象というのが問題になっていて、現在、保育料などで困っている人たちは所得によって保育料が軽減されています。
なので、今回の無償化は富裕層への恩恵が強いということです。
富裕層の保育料も無償化になりますので、高い保育料も税金で賄うということになるんです。
あまり、意味がないようにも感じますよね。
幼児教育・保育施設の無償化の影響は保育士の給料にも??
保育料は保育士たちのお給料に関係してくるのでしょうか?
実はこれはほとんど関係ないとされています。
保育料が無償化されたからと言って保育士の給料が下がるということは考えにくいのです。
しかしこれは逆を言えば、保育士のお給料が上がるということもないということなんです。
更に2019年10月から消費税が増税されますので、トータルで見ればお給料が下がるという結果になります。
その他にも保育士さんに影響はある?
お給料に関しては何も変わりないと思います。
しかし無償化されることで、保育士さんの負担は大きくなるんじゃないかと思います。
まず、待機児童問題がほとんど解決されないまま無償化しましたので、保育施設を利用したいと思う人は大幅に増えます。
保育園の利用者は常に満員状態ですね。
そうなると、あなたの受け持ちの人数は必ず余裕はありません。
保育室も狭く感じるかもしれません。
更に、幼稚園などでも、預かり保育も無償化の対象になります。
すると、預かり保育利用者も増えることでしょう。
勤務時間も変わるかもしれません。
しかしお給料は現状維持です。
保育士の負担が多い!とこれまでたくさん訴えて来たのに、負担を増やすようなことが懸念されます。
考えるだけで恐ろしい未来
幼児教育・保育施設の無償化に伴い、更に考えなければならない事態があります。
それは保育の質です。
人数が多くなるとそれだけ『個』を見る時間は減ります。
こうなると保育士の質も問われる時代になります。
保育の質を落とさないために、政府は「研修」を受けることを推進してくることでしょう。
毎日、24時間あっても足りない保育の仕事をしていて、更に『研修』を受ける時間が一体どこにあるんでしょうか?
研修に行けば自分の能力を増やせるチャンスが多くなりますがその分プライベートな時間はなくなってしまうでしょう。
そして今以上に休みは取りにくくなります。
有給休暇なんかもってのホカ。
体調を崩して休んだとしても、戦犯扱いです。
保育士を辞めたいと思っても仕方ないことのような気がします。
幼児教育・保育施設の無償化のための備え~保育士の場合~
ここまで起こるかもしれない未来をご紹介してきました。
もしかすると起きないかもしれない未来です。
しかし、保育施設の無償化が進めばその分どうしても現場で働く保育士さんの負担が大きくなります。
しかもお給料が上がることは当分ないでしょう。
この無償化危機を乗り越えるために、どうしたら良いのかじっくり考えましょう。
その1つの選択肢としては転職です。
3~5歳児は全世帯が無償化なので満員状態です。
しかし0~2歳児は1人当たりの受け持ちの人数も少ないし、全世帯が無償化するわけではありません。
更に2019年10月の無償化に向けてほとんどの保育園で人員の確保を始めていることでしょう。
なんせ保育士さんがいないと子どもを受け入れることができませんから。
労働環境が悪いと今の時点で感じているのなら今こそ転職のチャンスです。
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