保育士の初任給って一体いくら？平均はどうなってるの？

保育士になりたい人が少ないのは何でなんだろう？と考えた時、最初に思い浮かぶのは低賃金ではないでしょうか？
国家資格でもある保育士資格を有する職業なのに、お給料が低いとはあまり考えられませんよね。

現場の保育士さんがちょっと大げさに言ってるだけなんじゃないの？と思われたあなた！！
今回は、保育士さんの初任給の平均を赤裸々にご紹介します。

保育士の平均初任給はズバリ！

保育士の平均初任給は、17.5万円です。

これは厚生労働省がまとめている統計の「教育・学習支援業」のデータです。
保育士はこの産業に区分され、他の同じ学歴で見てみると、そこまで初任給に差はありません。

ホラ、やっぱり現場の保育士さんが言ってるだけなんだ！と思ったあなた！
保育士さんの不満は初任給の額だけが原因ではないんですよ。

保育士の月収はいつまで経っても初任給？

公立の保育園に勤務していれば話は別ですが、多くの私立保育園では昇給はほとんどありません。
詳しいことはこちらの記事でご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。

いつまでも昇給しないということは、いつまでもいつまでも同じお給料です。
何十年経っても同じ額であるどころか、保険料など年齢が上がると高くなるものが出てくると、初任給より減ってしまうという事態も起こるのです。

いちか

これでは保育士を続けよう、という気持ちも続かなくなってしまいますよね。

保育士の月収は更に少なく・・・

初任給の平均をお伝えしましたが、それはやはり手取りの金額ではありません。
17.5万円から、住民税や所得税、年金や保険料がひかれます。

こうなると、1カ月の手取りは10万円程度という保育士さんも少なくありません。

また、保育士は景気に左右されない職業であるとは言いますが、そうではない場合もあります。
保育園と言えども、経営状態があります。

子どもが集まってこない保育園では、保育士さんに渡すお給料も当然少なくなるのです。
あわせて、最近では株式会社が経営する保育園も増えてきていますよね。

お給料や待遇が他より良い事が多く、魅力的ではあります。
しかしその分、保育士さんへの負担が大きかったり、経営がうまくいかないとすぐに閉園したりする危険があります。

よしこ

どこか他の保育園に転職しようにも、保育士さんの月給の底上げがなければ、なかなか難しいのかもしれないわね。

保育士さんのお給料は悪いことばかりじゃない

本当に保育士さんのお給料って低いんだな、と思いませんか？
厚生労働省のデータによると、保育士の平均月収は他の産業に比べて全体的に10万円程度低いことが分かっています。

ここには、公立の保育士さんのデータももちろん入っていますので、本当の本当に少ないんですね。
あれだけ子どもを預かって、しかも国家資格なのに賃金が低いとなりたい人も少なくなります。

いちか

しかし、保育士のお給料は悪いことばかりではありません！

それは賞与です。
賞与と言えば、年に２回貰える嬉しいお金ですよね。

保育士さんは景気に左右されにくい職種であることから、賞与は毎年決まって出るというところがほとんどです。
しかも、このボーナスの平均は、他の女性の職業で見てみるとＴＯＰ5に入っていると言うことなんですね。

詳しい内容はこちらでどうぞ。

これは正規職員だけではなく、パート職員だったとしても、『寸志』が出る保育園も少なくありません。
こういった条件も考えて、保育士さんになって下さいね。

これから多くなる・・・かも？

保育士さんの低賃金はこれまで何度も問題になってきました。
そのため、政府はようやく、保育士さんのお給料の底上げをするための政策を発表したんです。

「処遇改善」という名目で頂けることになっていますので、もしかすると今後さらにお給料が上がるかもしれません。
今後に期待しつつ、保育士として腕を磨き、保育士がたくさんになった時に『いらない』と言われないような保育士さんになりましょう。

処遇改善手当につきましてはこちらの記事で詳しくご紹介しております。
あわせてご覧ください。