保育士資格を取得しても就職したくない理由に「残業」があります。
確かに、保育士は激務ですし、残業をしなければ終わらない仕事もたくさんあるでしょう。
残業をすればするほど手当がつきある程度の達成感が得られるものです。
でも、それは保育士には当てはまりません。
ほとんどの場合、残業代は貰うことができず、サービス残業で賄っているからです。
今回は保育士さんの残業について詳しくご紹介します。
保育士が低賃金な理由は残業時間にあり
私は長年保育士として勤めてきていて、今は仕事を辞め、孫の面倒を見ています。
そんな私が現役保育士として働いていたころももちろん残業はしていました。
しかし、残業代が払われたことは記憶にないんですね。
ほんの少しの残業ならそこまで思わないんですが、保育士の残業と言うのは出勤していればほぼ毎日。
そして平均時間は4時間となっています。
17時が終業時間だとするとそこからさらに保育室に残って残業しているわけです。
この4時間を月20日すると残業代は大体80000円程度。
こうなると保育士のお給料は手取りで30万円を超えるのも無理ではありませんよね。
ですが、お分かりのように月30万円も貰った事は一度としてないのです。
残業・・・とは言うけれど
保育士の皆さんはとても真面目です。
そして子どものことを一番にいつも考えています。
自分がきちんと仕事をしておかないと、明日の保育ができなくなり、子どもに迷惑をかけることになる・・・と思っているのです。
そのため、毎日残業もしますし、きつい肉体労働にも耐えています。
これまで保育士の過酷な労働環境が表に見えてこなかったのは、保育士さんの誰もが不平不満を大きな声で叫んで来なかったためです。
いわゆる「私が頑張ればどうにかなるはず!」という思いを持っている人が多かったんですね。
このため、残業とは言っても大体、退社時間をタイムカードに押してから仕事をする人が多く、勤務終了時間と実際の仕事終了時間は全く違う!という保育士さんが多いんです。
またここで終わらなかった仕事は持ち帰りの仕事として保育士さんを苦しめます。
そのため、ベテランになればなるほど持ち帰れない仕事から片付けていくスキルも向上していくんですね。
訴えてみても・・・
残業をすることは仕方のないことだと私は思います。
良く、サイトの記事には「時間内に終わらせる努力をしてみましょう。」などと対策が書かれています。
でも、はっきり言って無理です。
何故無理なのかというと、就業時間中は子どもが常にいるからです。
保育時間中に壁面制作なんかできませんよね。
その日の保育の用意もそこでするわけにはいきません。
更にデスクワークにしても子どもたちが遊んでいる側で書類を・・・なんて到底無理です。
そうなるとやはり自分がしなくてはいけない仕事は午睡の時間か、残業で・・・。ということになるんですね。
そこで保育園の施設長や園長先生に訴える人もいたことでしょう。
訴えるとどうなるのかというと
「残業しなくて済むように考えてください。」
と言われるのが関の山です。
園長先生たちは残業しなくて済むように・・・というのが無理なのは十分分かっています。
しかしそれでもそう言うしかないんです。
それは保育士さんに対するお給料の補助金がある程度決まっていて、払いきれないからです。
何故残業代を払えないのか
何故残業代が払えないのかというと、保育園は施設の規模によって自治体からの補助金が変わってきます。
他にも、
- 子育て支援サービス
- 食育
- 地域とのふれあい
などの事業をどれだけ取り組んでいるか?でも変わってきます。
補助金をたくさん貰えたとしても、残業代に充てるほどの額はほとんどありません。
この補助金からは設備投資のお金も入っているでしょうし、食育をしているのならその食材費なども入っています。
そうなると保育士の数を減らせば残業代がつくんじゃ?と思うかもしれません。
しかし、保育士の数を減らすということはその保育園の受け入れ人数を減らすということになります。
こうなると経営はうまく回りませんし、保育士が減ったからといって残業代がつく、とはならないのです。
どうすれば保育士の残業問題は解決するのか?
保育士=残業というほど、保育士の残業は当たり前になっています。
自分の仕事が終わっていたとしても、先輩が仕事をしていたら一緒に残業しなくてはいけない!という保育園もあるようです。
この残業問題は保育士の意識改革で解決するレベルの話ではありません。
自治体が本気で待機児童問題の解決を目指すのなら、保育士の賃金の底上げを実施しなくてはいけない段階まで来ています。
毎年、就職試験を行っても、全く新人が入ってこない保育園もあります。
そうすると、今働いている正規職員さんに負担はどうしても大きくなっていきますよね。
これこそが『負』のスパイラルなんです。
一般企業と同じだけの賃金を貰えるのなら、保育士としてまだまだ頑張れる人はいます。
是非、現実味のある解決策を国や自治体には考えて欲しいものです。
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