幼稚園教諭と保育士の給料の違いはどのくらい？公立私立の年収の違いも

保育園勤務が疲れた・・・と思った時、幼稚園はいいなあ、と思ったことはありませんか？
子どもたちを預かる時間も少ないし、カリキュラムもゆったりしている、というイメージですよね。

同じぐらいのお給料なら幼稚園で働きたいかも・・・と考えているあなた。
実は保育園勤務と幼稚園勤務では年収に格差があるんですよ。

今回は、幼稚園教諭のお財布事情について詳しく調べてきました。

幼稚園教諭の年収はどのくらい？

これは実は各市町村によって違いも出てきます。
更に幼稚園によっても格差が生まれます。

幼稚園教諭の初任給はどのくらい？

地域や自治体によって、格差も出てきますので、はっきりとした金額は出てきません。
しかし、大体初任給となると、手取りで10～15万円というのが相場です。

これは公立でも私立でもほとんど格差がないでしょう。
初任給が10万円となると、なかなか生活するのは難しくなってきますよね。

幼稚園教諭の平均年収は？

幼稚園によってお給料は本当に違ってきます。
そのため、実態というのは不透明な部分もあります。

同じ地域にある幼稚園でも一方は12万円で、もう一方は16万円ということも少なくありません。
そんな中で、平均年収は347万円、平均月収は23万円となっています。

ここには公立も当然含まれているので、23万円を実際に貰っている幼稚園教諭というのはそこまでいないでしょう。
また昇給率もそこまで高くありませんので、長く勤務したら賃金が高くなるか？というとそうでもないようです。

幼稚園教諭の年収は施設の規模によって違う？

時代のニーズの移り変わりから、子どもを預けるのは保育園に・・・と考える保護者が多くなってきました。
そのため、幼稚園は保育園に比べるとどこも利用者数が少なくなっています。

幼稚園教諭の年収というのは、実は施設がどれだけ大きいか、ということでも変わってくるのです。
そこで規模別平均をご紹介しましょう。

となっています。
驚くべきは10人以下の幼稚園の方が平均年収が高いことですよね。

ここには運営にかかってくる経費が少ない、ということも関係しているのかもしれませんね。

保育士と幼稚園教諭、どっちのお給料が高い？

同じような仕事をしていて、隣の芝生は青いではないですが、いいところばかり見えてくるものです。
では、実際保育園勤務と幼稚園勤務ではどちらのお給料が高いのでしょうか？

ここは、一律のお給料ではありませんので、単純に比較することはできません。

しかし、利用者の数や、幼稚園全体の施設数などをみていくと、保育園に勤務していた方が、お給料は高い、ということになってきます。

よしこ

少子化による幼稚園の経営難は、幼稚園教諭のお給料にも直結しているのね。

幼稚園教諭も公立と私立で格差がある？

しかし、もちろん幼稚園教諭も、公立幼稚園と私立幼稚園では違いがあります。
私立幼稚園になると、昇給制度はあっても年3000円程度の所が多く、20年以上働くと、ようやく手取り20万円になる、といったことも珍しくありません。

いちか

20年間、勤務するというのはなかなかモチベーションを高く保たないといけませんよね。

よしこ

そうね。負担も大きいから、モチベーションを保つのは大変なことね。

一方、保育園の時と同じように、公立幼稚園は昇給が安定しています。
公立幼稚園ですので、やはり地方公務員と同じ待遇になります。

毎年昇給だってありますし、賞与も景気にほとんど左右されず支払われます。
しかしそれでも、保育士のお給料と比べると、幼稚園教諭の方が少ないのが現実です。

8年勤務して20万円貰えない、ということは幼稚園教諭なら公立幼稚園でもあります。
更に、公立幼稚園は少子化が進んでいることもあり、新規採用を控えている市町村が多いです。

よしこ

そうなると、公立幼稚園に転職、というのはよほど運が良くないと難しいわね。

幼稚園教諭の方が条件は悪くなるかも

ここまでご覧になって下さると分かると思いますが、幼稚園に勤務することは保育園勤務より条件が悪くなることも多いんです。
例えば、年収面では明らかに保育士の方が優遇されています。

子どもを預かる時間は確かに保育園よりは短いですが、利用者確保のため、預かり保育や早朝保育などを導入する幼稚園も少なくありません。
休日も比較的たくさんあるようにも思いますが、ここに会議などが入ることもしばしばです。

幼稚園って保育園より楽そうだなあ・・・という勝手なイメージだけで幼稚園に転職してしまうと、条件が納得できず、すぐに退職、なんてことにもなります。
もう一度、しっかり考えて転職先を見つめ直してはいかがでしょうか？

保育士の年収についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
是非あわせて一読してみてはいかがでしょうか？