保育士の処遇改善案が施行されてしばらくたちますが、キャリアアップ制度はあなたの保育園や保育施設で上手く機能していますか?
給料明細を見てもなんだか不確かな所が多くて、全く賃金が上がったように感じないという保育士さんも多いのではないでしょうか?
そこで今回は保育士処遇改善案では何がどうなってキャリアアップの仕組みができているのか?
そして。
ズバリ!保育士の給料はこれから本当に上がるのか?!
についてご紹介したいと思います。
Contents
新ガイドラインで変わる保育士のキャリアアップの仕組みとは?
2017年、厚生労働省から発表された「保育士処遇改善案」につきましての詳しい内容はこちらの記事でご紹介しております。
併せてご覧ください。
この中で、なんだか役職がたくさんあるんだけど、何が何やら分からない、と混乱されている人も多いかと思います。
そこで、今回はキャリアアップの仕組みをもう少し詳しくご紹介します。
保育士のキャリアアップの構図は曖昧だったので・・・
これまで保育士というと、役職は
- 園長先生(施設長や理事長)
- 主任保育士
ぐらいしかありませんでした。
後の保育士さんは何になっていたかと言うと、「一般保育士」でその中でも、ベテランであったり、クラス担任であったりといった細かいけれど曖昧な立場関係が存在していました。
立場関係はありますが、それでも給料の面から言うと特に差はなく他の保育士さんとほとんど同じ給料明細だったわけです。
このため、中堅保育士(勤続7~8年)の離職率が高く、それに歯止めをかけるために今回の保育士処遇改善案が施行されました。
この処遇改善案の中で新たに設けられた役職は3つあります。
それは
- 副主任保育士
- 専門リーダー
- 職務分野別リーダー
となっています。
副主任保育士はライン職
まず「副主任保育士」についてですが、この役職は文字通り、主任保育士の下に就く役職になっています。
キャリアアップ研修を4つ以上履修していれば、勤続7年以上の保育士なら役職につける資格があります。
主任保育士になるには大体、勤続21年以上という条件がありますので、副主任保育士としてキャリアを積んでいき、ゆくゆくは主任保育士に任命される・・・という流れになっています。
このため、副主任保育士の条件の中には
とされています。
副主任保育士の特徴は「管理職」としてのものが強いんですね。
専門リーダーはスタッフ職
一方で、「専門リーダー」です。
こちらは、概要では
としています。
やはりそこは『マネジメント』を履修している副主任保育士の方がアピールポイントが強いのも事実です。
専門リーダーの役割としては
「より深い専門知識を持ち、保育園を支える」
といったことの方が大きいのではないでしょうか?
職務分野別リーダーは無視してもいいの?
3つ目の新設された役職である「職務分野別リーダー」ですが、これは無視してもいいのでしょうか?
副主任保育士になるにも、専門リーダーになるにも、職務別分野リーダーを経験しないことには辞令がおりません。
まずは、職務分野別リーダーを経験してから次のステップに進む、ということになるのです。
そのため、職務分野別リーダーの対象者は「勤続3年以上」となっています。
若手のうちから役職を与え、育てていくことで素晴らしいリーダーになってくれることを期待しているからなんですね。
保育士処遇改善でお給料は本当に上がる?
2013年から政府は保育士のベースアップを段階的に行って来ています。
それでも全く、増えたという感覚のない保育士さんがほとんどです。
「保育士の給料が上がるって言うけど、全く増えてない!!」
「うちの保育園はお金にルーズだから、処遇改善のことを聞いてもノラリ、クラリとかわされるだけ。」
こんな風に言っている保育士さんもたくさんいます。
保育士さんたちの処遇改善案に関する本音はこちらの記事でどうぞ。
保育士処遇改善案って本当に大丈夫?
折角始まった制度ですが、早くも暗雲が立ち込めています。
それがこちらです。
今日の読売新聞。保育士の処遇改善策で保育士に受講が求められているキャリアアップ研修、全科目実施したのは8自治体。研修中の代替要員の確保も難しい。識者からは国の示したガイドラインが不十分との声。 pic.twitter.com/S0BlaLzKyn
— 尾辻かな子 (@otsujikanako) January 28, 2018
キャリアアップ研修を行っている自治体は8個しかなく、研修事態も満足に行えていないのだとか・・・。
こうなると処遇改善のベースアップを受けるチャンスもなくなってしまいます。
更にこんな意見もあります。
うちの自治体では保育士の子供はかなり優先的に保育園に入れている。けれど全然嬉しそうじゃない。持ち帰り仕事も多くて時短もない。子供が好きだから保育士になったのに我が子との時間が取れない。処遇が改善されないまま戻らなきゃいけない、と嘆いてます。
— 子育て女 (@kosodateonna) January 29, 2018
これこそ、保育士の実態かもしれません。
確かに、出産した後保育士の仕事を続けるという選択肢を選んだ時に、この制度は嬉しいものです。
ですが、仕事を続けても、育児との両立や体の疲労など保育士さんはすり減ってしまいます。
恥を承知で言いますが、保育士35年やり、今の民間保育園に勤めて25 年。主任やってます。 給料手取りで(残業代少ない時、年金.介護保険.住民税等もろもろ引かれ)(主任手当3万円つき)18万円代。 この金額、安すぎるでしょ??と思う人、リツィートを!
— ひろみ (@hiromimi3388) November 14, 2017
そしてこれが保育士さんの現実です。
主任保育士になったからと言って決してベースアップがすごくあるというわけではないのです。
月給18万円・・・・。
先生たちも保育士の給料上げたら、絶対増えるよ!保育士まだたくさんいるって。保育士の給料上げてください。てか、私たちは他人の子どもの命預かってる。将来を担う子どもの保育をしてるのに給料低いとはどういうことじゃ。田舎の保育士も都会の保育士も平等に給料上げるべき!
— まゆ。 (@1225_arashi) January 30, 2018
誰もが分かる「待機児童解消」の方法はただただ保育士さんの処遇改善にかかっています。
保育園の保育料をタダにすることよりも、まずは保育士さんの処遇改善を親身になって考えて欲しいものです。
処遇改善に頼るよりも確実なベースアップ方法
処遇改善は素晴らしい政策だと思います。
ですが、現実的ではないことも確かです。
施行して年数がたっていないということも一因ではあります。
今すぐにでも、お給料がUPするのなら、そこで働きたいと思いませんか?
その方法はあります。
それは、転職です。
何故転職なのかというと、今よりもお給料の良い保育園で働くことができる確実な方法だからです。
是非、新しい保育園で今より良いお給料を貰って保育士の処遇改善案が定着していくのを待ちませんか?
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