保育士として勤務が長くなってくると、いくつかの選択肢があります。
- このまま、この同じ保育施設で働き続ける
- 結婚や引っ越しを機に退職・転職する
- 自分のスキルアップのために転職する
などです。
転職や退職をしようとした時に、一番ネックになるのは「雇用主との話し合い」ではないでしょうか?
そこで今回は、保育士が円満に退職や転職をする時に気をつけたい大切な5つのことについてご紹介します。
Contents
保育士が円満な退職や転職をする時に必要なこと
まず、どの場合でもそうだと思いますが、退職や転職の気持ちを伝えると、引き留められる場合が多いでしょう。
保育士は今、人員確保が最重要な職種です。
どの施設にとっても、保育士の人数と言うのは経営上必要になってきます。
その①「退職や転職の時期には注意!」
保育施設というのは、4月から3月という年度で進んでいます。
そのため、担任なども年度で変更になったりします。
他の職業なら、年度の途中で退職・転職というのもそこまで話題になりませんが、保育士となると違ってきます。
それは何故か。
そこにはやはり子どもとの関わりというものが大きく関係してくるからです。
担任を持っているのなら、年度の途中で転職、退職というのはできる限り避けましょう。
慣れ親しんだ先生がある日突然いなくなるというのは、子どもにしてみれば精神的に大打撃を受けます。
年度末に退職や転職をするのは円満に進むための近道
誰だって迷惑をかられた人というのは心象が良くありません。
保育施設を経営しているのなら、年度の途中で転職・退職されるというのは、すぐにでも変わりの人材を見つけなくてはいけなくなります。
保育士不足である現代において、即戦力を失うのは災難以外の何物でもないのです。
なのに新しい人材を手に入れにくい年度途中となると、更に頭を抱えてしまうことでしょう。
これだけの迷惑をかけてまで年度途中に無理矢理転職・退職はしない方がいいんです。
保育業界というのは、地域での横の繋がりは大きく、研究会や講習会でこれから先、顔を合わすことになるかもしれません。
円満にことをすすめたいのなら緊急な場合を除いては避けるようにしましょう。
その②「退職や転職を伝えるのは誰に?」
退職や転職をする上で、避けて通れないのは「辞めますよ」と伝えることです。
一般的に、退職届や退職願をかくのは、退職が決まってからですので、書面を用意する前にまず、報告しなくてはいけません。
そこで、一体誰にどのタイミングで伝えればいいのか迷いますよね。
これはその保育施設の形態によって違いが出てきます。
例えば、社会福祉法人で家族経営を行っているような保育園ではどうでしょうか?
この場合、園長先生に直接伝えても、何も問題はありません。
しかしその前に、一度、同じクラスの上司に退職や転職の意思を伝えておくと後々の人間関係が円満に進みます。
なので、まずは直属の上司に相談し、その上で園長先生など施設長に伝えるようにしましょう。
この他、株式会社が経営している保育施設になると園長先生の他に経営者がいます。
この時も基本的には先ほどと同じです。
上司⇒園長先生⇒経営者といった流れにし、まずは自分の直属の上司に相談しましょう。
キャリアが長く、直属の上司がいない、という場合にはそのまま園長先生に報告で大丈夫です。
その③「退職や転職の意思を伝えるタイミングも重要!」
次に、その報告は一体いつすればいいのでしょうか?
きっと、あなたは転職や退職を決めた時に、その事を悩むと思います。
あまり早くから「辞めます!」と宣言していると「どうせ辞めるんだから」という目で見られますし、「転職するらしいわよ。」「うちじゃなく、もっといいところにコソコソと転職活動してたんですって。」など、望まない陰口を言われる懸念もあります。
なぜなら、あなたがいなくなったあとの人員確保をどうにかしないといけませんから。
そうなると、年度の終わりに突然「辞めます」と言っても、円満退職には結びにくいでしょう。
そこでいつがいいのか。
それは10月ごろが一番いいです。
10月と言えば、運動会という大きな行事が終わっている時期でもありますよね。
保育園に勤務しているのなら、ちょっとだけゆったりできる「エアーポケット」のような時期です。
人は忙しい時に何か厄介事を言われると、ストレスになります。
あなたが「辞める」ということは他の人にしてみれば、ちょっとした厄介事にもなりかねません。
10月に「今年度いっぱいで退職させて下さい。」と伝えると、ここから新年度の採用人数を考えることもできますので、園長先生など経営陣からするとそこまで困った状況にはならないんです。
10月というのは絶好のタイミングなんです
他にも、10月をおすすめするのには理由があります。
それは賞与の関係です。
賞与というのは、経営者が自由に決められる報酬です。
保育施設の経営によっては賞与がない場合もあります。
その賞与が出る直前に退職の意思を伝えるのはちょっとまずいですね。
賞与の額は1人ずつに設定することもできます。
もう辞めてしまう人間にそこまでたくさんの賞与をあげたいと思う人もいないでしょう。
だからといって賞与を貰ってすぐに「辞めます!」と伝えるのは、イメージが良くありません。
円満退職を望むのなら夏のボーナスを貰って少し経った10月というのが最高のタイミングです。
運動会などの行事がない保育施設で働いている人にとっても、10月はとてもおすすめなんです。
その分、冬のボーナスが少し減額されるかもしれませんが、そこは少しだけ我慢しましょう。
その④「引き継ぎは完璧に」
ここまでくれば後はもう残りの日々を勤めあげるだけです。
しかし退職するまでに用意しなくてはいけないものがいくつかあります。
それはあなたが辞めても他の先生たちが困らないように引き継ぎをするということです。
あなたしか知らない情報はありませんか?
- 過去の行事などで使った大道具の場所
- 自分の担任の子どもや保護者の様子
これらのことはあなたが辞めてしまった後も誰かに伝えられるように用意しておきましょう。
例えば、ノートなどに書き連ねて、それをあなた主導で引き継ぎをしていく。
そうすることで、他の先生たちにも感謝されますし、退職した後に連絡が来ることもなくなるでしょう。
その⑤「退職手続きの進め方」
残り1カ月を過ぎると、退職の手続きを進めなくてはいけません。
そこでまずすることは退職届をかくことです。
契約状況によってはいらない場合もありますので、確認して用意しましょう。
そして、正規職員で働いていたのなら、返却するものと受け取るものがあります。
<返却するもの>
- 健康保険被保険者証
- IDカードなどの身分証明証
- 通勤に使った定期券など
- その他保育施設から貸し出されていた備品
退職する日に返却して大丈夫なものもあれば、それより前に返却を促されるものもあります。
例えば、保育施設から貸し出されていた備品は必要なければ早めに返却して欲しいと言われるかもしれません。
その時に慌てないよう、手元に準備していつでも返却できる用意をしておきましょう。
<受け取るもの>
- 雇用保険被保険者証
- 離職票
- 年金手帳
- 源泉徴収票
受け取るものは次の転職先に提出しなくてはいけないものもあります。
退職する場合も、雇用保険の申請などに使用する場合もありますので、必ず貰うようにしましょう。
何も言わずに退職・・・はいけません
いよいよ退職が近づいてきました。
この時に、いつもと同じように勤務、というわけにはいきません。
関わりがなかったから…と挨拶をしていない先生はいませんか?
何も言わずに退職しても構いませんが、それではあまりにも「素っ気ない」です。
いくら関わりのない先生だったからと言って何も言わずに退職はやめましょう。
一言、「お世話になりました。」と言って退職する方が、退職した後、何かの時に保育園を再訪した時、相手の感情も違ってきます。
更に、とてもお世話になった人には何か「プチギフト」のようなものを用意してもいいですね。
金額があがると貰う方も気を使いますので、本当にほんの少しのプレゼントとして「入浴剤」や「ボールペン」などにしてみてはいかがでしょうか?
保護者や子どもへの対応も忘れずに
自分が退職するだけだから、子どもたちには関係ないと思っているかもしれません。
しかし、子どもというのは心を許している相手がある日突然いなくなるというのは大きなストレスです。
あなたが何の理由も告げずに保育園からいなくなるとどうでしょう?
保護者にしてみても、一年担任を持ってくれていたのに、挨拶もできずに退職してしまった、と聞くと残念に思うことでしょう。
降園などの時間に一言挨拶を添えておくと、来年の担任の先生の負担も軽減されますよ。
もっと適切なアドバイスが欲しいと思うのなら
保育士の円満退職というのは、なかなか高き壁です。
しかし、こういった手続きももう1人相談できる相手がいると心が軽くなると思いませんか?
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その人に、退職の相談をすると、一緒に退職の意思を伝える作戦を練ってくれたり、退職を伝えるタイミングを見計らってくれたりします。
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